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2014年11月3日(月、祝)
群馬県邑楽町立中野小学校
体育館にて、
(むら)の映画会 Vol. 7
が開催されました。

開場 12:00、上映 12:30〜
チラシ(表,PDF)を表示   チラシ(裏,PDF)を表示

上映作品・日程
12:30
アニメーション映画
リュミエール最初の映画》 (フランス)
月世界旅行》 (フランス)
シュッ・シュッ》 (カナダ)
砂の城》 (カナダ)
》 (日本)

14:00
ドキュメンタリー映画
夢想の森》(フランス)
監督:アントワーヌ・バロー(出演:小栗康平)

15:00
劇映画
裸の島》(日本)
監督:新藤兼人


入場料
 大人 1,000円(当日1200円)/子ども(高校生以下)300円/幼児無料 


チケット予約・問合せ
邑(むら)の映画会実行委員会事務局 Tel. 0276-89-0010


  映画って楽しいね
  作品の紹介
 リュミエール最初の映画 リュミエール最初の映画 (C)Institut Lumiere
1895年/フランス/15分/16mm/白黒実写
撮影:ルイ・リュミエール
今から120年前、リュミエール兄弟が世界で初めて映画を作った。この映画には人々の身近な生活が映っていた。仕事が終わって工場から出てくる人々を映した『工場の出口』。『列車の到着』を見た人は「ひかれる!」と、びっくりしてにげだした。邑の映画会のために、アンスティチュ・リュミエールのティエリー・フレモー所長さん(カンヌ映画祭総代表)が、「子どもたち、見てね!」と、大切なフィルムの上映をプレゼントしてくれた。
フィルム提供:東京国立近代美術館フィルムセンター
 月世界旅行 月世界旅行 (C)Steamboat Films-Lobster Films-2011
 1902年/フランス/15分/デジタル/白黒/実写
 監督:ジョルジュ・メリエス
  今から110年前、月旅行へのあこがれを映画にした。天文学会のメンバーである6人の学者が、月への旅行を計画する。彼らをのせたロケットは月に向かって大砲で打ち上げられた。月面に到着!そこは、見たこともない世界だった。学者たちは、宇宙人に捕まった。はたして地球にもどれるのか…。機械じかけの大がかりなセットでトリックいっぱいの映画。さあ、何が映っているのかよく見てね。メルエス監督も隊長で、出ているよ。
DVD提供:株式会社 新日本映画社
シュッ・シュッ シュッ・シュッ (C)National Film Board of Canada
 1972年/カナダ/14分/16mm/カラー
 監督:コ・ホードマン
子どもは、つみ木がだいすき。いえをつくったり、でんしゃをはしらせてあそんだり、どうぶつだってつくれるよ。つみ木の町でたのしくあそぶおともだち。そこにとつぜんあらわれた、ドラゴン! つみ木の町をこわしてしまう。二人がおうちをなおしても、またやってきて、こわしてしまう。どうしよう…。カタコト、クルクル、トコトコ、うごく。ホードマンかんとくも、つみ木であそんでいるんだね。ゆめいっぱいの、つみ木のアニメーション。
フィルム提供:こどもの城
 砂の城
  1. 砂の城1
  2. 砂の城2
  3. 砂の城3
  4. 砂の城4
(C)National Film Board of Canada
 1977年/カナダ/13分/16mm/カラー
 監督:コ・ホードマン
  子どもは、砂がだいすき。山だって、川だって、ケーキだってつくれるよ。砂は風にふかれてさらさらうごく。砂からうまれた生きものは、みんなでお城をつくるんだ。おどったり、もぐったり、でんぐりがえししたり。えいがを見た子はいう。ドキドキして「こんなのつくれねえ!」って。目をまんまるにしておどろき、わらう。でもね、風がピューピューふいて…砂のアニメーション。
アヌシー国際アニメーションフェスティバルグランプリ受賞
フィルム提供:こどもの城
  砂の城 (C)有限会社 川本プロダクション
 1972年/日本/8分/35mm/カラー
 監督:川本喜八郎
  「昔、あるところに猟師の兄弟が年老いた母親と住んでいた。…」母親が鬼の目で息子たちを見ていたという話(今昔物語)をもとに、三味線と尺八の音楽にあわせて、文楽調の人形が動く。人形にあてられる光と影、背景の漆黒、金蒔絵の世界。川本監督の生み出す人形に、日本の伝統文化がその命を吹き込む。こわいけれども、美しい。日本が世界に誇る傑作人形アニメーション。
1974年メルボルン映画祭特別賞受賞
フィルム提供:東京国立近代美術館フィルムセンター
 ドキュメンタリー映画《夢想の森》 ドキュメンタリー映画《夢想の森》 
 2010年/フランス/53分/デジタル/カラー
 監督:アントワーヌ・バロー
  小栗康平監督に魅せられたバロー監督(フランス)が来日し、小栗康平の世界をドキュメンタリー映画として製作した。映像のフレームの中心に人間を置くから、言葉が作りだす物語でしか、語りだせない。人間が優位に立っているのではなく、自然の中にまぎれている、まじりあって感じとる、感覚世界が非欧米社会にはある。夢を見る。夢って不思議で、どこかで自由。生まれた子どもが見ていた世界は丸ごと不思議。夢を見たり優れた芸術にふれたりした時は、一挙に解き放たれて…そういう瞬間がすばらしい。
 劇映画《裸の島》 劇映画《裸の島》 (C)近代映画協会
 1960年/日本/96分/35mm/白黒
 監督:新藤兼人
  瀬戸内海の島に暮らす父母兄弟4人の、生きる、痛み、喜び…を描く。電気も水も人もいない。毎日、隣の島まで舟をこぎ、桶にくんだ水を天秤棒でかついで、島の上まで運び上げる。映像に深く表現される、自然と人とのかかわり。台詞なしの映画だが、しかし、人間が失うことのない時折の、声。音…。目まぐるしく動く現代の時間の中で、自然の中で暮らすこと。もう一度、立ち止まって静かに考えたい。
モスクワ国際映画祭グランプリ受賞
邑の映画会 Vol.7 チラシ表紙