邑の映画会 Vol. 12
こがねの花 |
1929年/日本/17分/35mm/白黒 |
監督:大藤信郎 |
団子兵衛(だんごべえ)、とおくの村のまつりにまねかれた。村人を楽しませての帰り道、くらがりとうげにまよいこむ。そこに大蛇(だいじゃ)があらわれた。大蛇はたばこのヤニが大きらい。団子兵衛はわざわいのもとになるおかねがおそろしい~~。どうなっちゃうの? 楽しい切り絵アニメーション。 スチル・フィルム提供:国立映画アーカイブ |
リトル・アンブレラ |
1957年/チェコ/15分/DVD/カラー |
監督:ブジェチスラフ・ポヤル |
みんながねしずまったころ、おもちゃがあつまってパーティがはじまった。シャボン玉のダンス、つみ木や人形たちのきょくげい...。自分では動かないおもちゃが、いきいきとダイナミックに動く。さあ、みんなでふしぎな夜をのぞいてみよう。ワクワク、ドキドキ、人形アニメーション。 ©Kratky Film Praha, a.s. 配給:アットアームズ |
タラタタ |
1977年/カナダ/8分/35mm/カラー |
監督:フレデリック・バック |
今日は町のおまつりだ。楽器をえんそうしたりおどったり、にぎやかにパレードが続く。そこにパレードを見ようと男の子と犬がやって来た。でも人がいっぱいで見ることができない。男の子は目をとじて楽しい子どもたちのパレードをそうぞうする。色えんぴつや切り絵で、クルクル動くアニメーショ ©Societe Radio-Canada |
おじいさんとかくれんぼ |
2018年/フランス/7分/ブルーレイ/カラー |
監督:アンヌ・フイン |
おじいさんの家で夏をすごした男の子に「私がいなくなったら、庭の木や花のせわをしてくれよ」とたのむおじいさん。男の子は「おじいさんは死んだらどこへ行くの」とたずねる。「バラの花びらになるか、それともちょうになって庭を飛びまわるかな」美しい日々をフランス語と油絵であらわしたアニメーション。 ©Folimage Studio 配給:オフィスH |
レッドタートル ある島の物語 |
2016年/日本・フランス・ベルギー合作/81分 DCP上映 |
監督:マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット |
2001年、アメリカアカデミー賞を初めとして、世界中で様々な賞を受けた『岸辺のふたり』(原題「父と娘」)の監督による、初めての長編アニメーション。スタジオジブリから声をかけて、高畑勲がアーティスティックディレクターに名を連ねる。無人島に男が流れ着く。男は脱出を試みるが上手くいかない。立ちはだかったのは、赤いウミガメ。一切のセリフを排して、生と死、自然と愛を掘り下げていく。 ©2016 Studio Ghibli/Wild Bunch/Why Not Productions/Arte France Cin?ma/CN4 Productions/Belvision/Nippon Television Network/Dentsu/Hakuhodo DYMP/Walt Disney Japan/Mitsubishi/Toho |
キューポラのある街 |
1962年/日本/98分/35mmフィルム |
上映/白黒 監督:浦山桐郎 |
原作は日本児童文学協会賞を受賞している、早船ちよの同名小説。 日活は、浦山桐郎の監督昇進にあたっての条件は、吉永小百合を主役として起用する、だった。浦山が助監督としてついていた今村昌平との協同脚本。 昭和三十年代のまだ不安定な社会を背景に、貧困とはなにか、を問いかけた。今も胸をうつ、真摯なデビュー作である。北朝鮮への帰国事業が描かれているが、これを今どう見るかも、大事なところだ ©日活 |